本文へ移動

眼科

最新の医療機器を導入し、
「正確な診断」・「適切な治療」・「解りやすい丁寧な説明」を心がけてまいります。

白内障・緑内障・網膜硝子体手術(入院・日帰り)が可能です。
様々な目のトラブルに対応が可能ですので、目に関してお困りのことがあれば何でもご相談ください。

主な診療内容

白内障

眼の中のレンズ組織である水晶体が濁った状態です。
眼の中に曇りガラスが入ったような、全体的に霞んだ見え方になります。 進行した場合は手術が唯一の治療法です。
当院では極小切開による侵襲の少ない日帰り白内障手術を行っております。
緑内障など他の眼疾患を合併する場合や、内科疾患を合併する場合には内科併設の利点を活かし入院手術等にて対応しております。

後発白内障

白内障の手術後に眼内レンズを包んでいる囊(のう)に濁りが生じることにより、視力の低下や霞(かすみ)などの症状をきたします。
後発白内障は外来でYAGレーザーで治療することが可能です。    
※ YAGレーザー:医療用として広く使用されているレーザーの種類の一つ
の装置が白内障手術専用の機械

緑内障

眼内の水圧である眼圧が上昇し、眼球内に内張りされている視神経が圧迫されて視機能が損なわれる病気です。
視野に見えない場所が生じ、次第に拡大して視野が欠けてしまう症状が生じます。
一度欠けてしまった視野は戻りませんので、早期発見・治療が大切です。
視野検査及び視神経画像解析検査を組み合わせ早期発見に努めています。
多くの緑内障は点眼治療にて進行予防が可能ですが、急性発作症例や、点眼治療でも眼圧が下がらない場合には手術が必要です。
当院では、ほぼ全てのタイプの緑内障に対して手術対応が可能です。
左から眼底三次元画像解析装置 ・ ハンフリー静的量的視野検査装置 ・ ゴールドマン動的量的視野検査装置
緑内障の早期発見と視野障害の評価が可能

飛蚊症

目の前に黒点や糸くずの様なものが浮かんで見える症状です。
硝子体という組織中のコラーゲン線維の影が眼底に投影されるために生じます。
多くの場合は異常ではなく、視機能が低下することもなく症状は自然に軽減しますが、
稀に網膜剥離や網膜裂孔、硝子体出血の前兆として生じることがありますので、
散瞳検査(瞳孔を拡げる目薬をさして行う眼底精密検査)を受けられることをお勧めします。

ドライアイ

涙の量が減ったり涙の質が低下して、目の表面の潤いが損なわれた状態です。
目の乾き・目の疲れ・充血・異物感・眩しさなど多彩な症状をきたします。
点眼治療や、涙の出口である涙点に栓をする涙点プラグを挿入する治療法もあります。
また、環境改善(瞬きを多くする、保護メガネをかける、空調を調整するなど)も大切です。

眼精疲労

いわゆる疲れ目です。
原因がドライアイや眼鏡やコンタクトレンズが合わない場合は、ただ目を休ませるだけでは改善しません。
十分な問診の上、それぞれの患者さまご本人に合った治療法を提言してまいります。

糖尿病網膜症

糖尿病が原因で、カメラで言えばフィルムに相当する組織(網膜)の血管が障害されて生じる病気です。
血管の壁が障害されることにより血管から血や水分が漏れると網膜出血や浮腫(むくみ)が起こります。
さらに病状が進行して血管が閉塞すると、眼内が酸欠状態(虚血)に陥るため、病的血管(新生血管)や増殖膜が生じ、
硝子体出血や網膜剥離や新生血管緑内障など重篤な視力障害を起こす合併症が生じます。
糖尿病の管理が大切ですが、血糖値が良くなれば目も良くなるとは限らないのが、この病気の難しいところです。
また病状が悪化したとしても、網膜の中心部である黄斑に病気が及ばない限り自覚症状が生じにくいことも早期発見を遅らせる要因となります。

当院では、併設する内科と密に連携を取り発症予防に努めます。
また、眼底三次元画像解析や造影剤を使わない眼底血管撮影(OCT angiography)など最新の診断機器を用いて早期発見に努めます。
光干渉断層血管撮影(OCT angiography)が可能な機器を整え、造影剤を点滴せずに血管撮影が可能です。
黄斑疾患にも用いられます。
さらに痛みが少ないレーザー治療として低照射時間・閾値下凝固が可能なレーザー光凝固治療装置を設備し病状の進行を予防します。
治療時間が短く痛みが少ないレーザー光凝固治療が可能です。
また、重症例に対しては低侵襲硝子体手術(MIVS = Minimally Invasive Vitrectomy Surgery)を用いて対応することが可能です。
の装置が低侵襲硝子体手術用の機械です。黄斑疾患や網膜剥離に対する手術にも用いられます。

黄斑疾患

網膜の中心である黄斑に病気が起きると、ちょうど視野の真ん中が見えなくなったり、歪んで見えたりします。
黄斑円孔、黄斑前膜、黄斑浮腫、加齢黄斑変性症などが主な病気です。
当院では最新の眼底三次元画像解析装置を設備し、迅速かつ正確な診断に努めてまいります。

黄斑円孔は黄斑に小さな穴が開く病気です。 
手術が唯一の治療法になります。
黄斑前膜は黄斑の表層に付着するコラーゲンの薄膜が肥厚したり縮んだりすることで黄斑を牽引し皺をよせた状態です。
自然寛解することもありますが、視力低下が生じた場合は手術が必要です。
黄斑円孔・黄斑前膜とも、低侵襲硝子体手術(MIVS)にて対応が可能です。

黄斑浮腫は様々な原因(糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症、炎症など)で
黄斑周囲の血管から水分が漏れ出し、
黄斑がむくむことで視力低下をきたします。
炎症を抑える点眼が奏功することもありますが、
現在最も効果的と考えられている治療法は血管外漏出を抑える効能の薬剤を眼内に注入する方法(硝子体注射)です。

加齢黄斑変性は、黄斑部に病的な血管(脈絡膜新生血管)が生じて黄斑部に出血や浮腫や網膜剥離をきたす病気です。
当院では、造影剤を使わない眼底血管撮影(OCT angiography)を設備し、脈絡膜新生血管の正確な診断を行います。
その上で、新生血管を退縮させる効能の薬剤を眼内に注入する硝子体注射を行います。
また再発・進行予防に向けてサプリメントや食生活指導にも力を注いでいます。

網膜剥離

カメラのフィルムに相当する網膜が何らかの原因で眼球内壁から剥がれてしまった状態を網膜剥離と言います。
眼の中にある硝子体というゼリー状の組織が収縮する際に、網膜を牽引して裂け目ができ剥がれてしまう裂孔原性網膜剥離と、
網膜の裏側に血管から漏れた水が溜まって剥がれてくる滲出性網膜剥離に分かれます。
裂孔原性網膜剥離は、飛蚊症や光視症(稲光の様な光が見える)を自覚した後に視野が徐々に欠けてくる症状で発症する事が多いです。
網膜に裂け目(裂孔)が生じた時点で早期発見できれば、
レーザー網膜光凝固治療により裂孔の周囲を固めることで
多くの場合網膜剥離への進行を食い止められます。日帰り治療が可能です。
しかし、いったん網膜が剥がれてしまうとレーザーでの治療は困難となり、かつ放置すると失明に至る危険が非常に高いため、
入院手術が必要になります。
当院では特殊な症例を除き低侵襲硝子体手術(MIVS)にて治療が可能です

滲出性網膜剥離は炎症などが原因で二次的に発症することが多く、
徐々に視野の中心部の色が異なってみえたり歪んで見えたりする症状で発症します。
内服治療やレーザー光凝固治療が奏功することが多いです。

霰粒腫(ものもらい)

まぶたにできるしこりのことで、いわゆる”ものもらい”です。
マイボーム腺(涙の蒸発を防ぐ油膜を供給する腺組織)の開口部が詰まって分泌物が溜まってしこりを形成します。
自然消退することが多いのですが、炎症を起こし化膿して痛みが強い場合は、
点眼薬や内服薬で炎症を抑えた上で、切開・摘出術を行うことがあります。

眼瞼下垂

瞼が下がった状態です。
瞼を釣り上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の働きが低下して起こります。筋肉に命令を伝える神経の異常で起こることもあります。
原因によって治療方法が異なりますので、正確な診断のもと、必要な場合は手術治療を選択します。

眼瞼けいれん

目を開けたいのにつむってしまって目が開けられなくなる状態です。
目を開けるときに使う瞼の筋肉と、
閉じるときに使う瞼の筋肉を制御する神経の働きが低下して起きると考えられています。
薬の副作用で起きることもあります。
ボトックスという筋肉の緊張を和らげる薬を注射して症状を緩和する治療法もあります。
十分な問診を行い、患者さま一人ひとりに適した対応を行っていきます。

神経眼科

脳や神経や全身性の病気が原因で、眼が見えなくなったり、物が二重に見えたり、瞼の開閉に支障が生じることがあります。
神経眼科とはこのような病態を診断し、適切な治療方針を立てていく分野です。
専門家が少ない領域ですので、他の眼科で診断がつかない場合にお役に立てるかもしれません。
お気軽にご相談ください。

ロービジョン外来

ロービジョン(Low Vision)とは、何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など、
日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。
そのようなロービジョンの方に対するすべての支援の総称を『ロービジョンケア』と言います。

当院のロービジョン外来では
1、視機能の評価
2、身体障害者手帳の申請、等級の変更手続き
3、補助具の選定(拡大鏡や遮光眼鏡等)
などを主に行っています。
ご自身や周りの方が見えにくさによる不自由さを感じていることがあれば、お気軽にご相談ください。

小児眼科

当院では視能訓練士が在籍しており、
地域や学校の健診などで、上手に検査できなかったお子様や0歳のお子様からでもご予約なしで眼科受診が可能です。

子供の視力は生まれてから徐々に発達していき、8歳頃には発達が止まり大人と同程度の視力になるといわれていますが、
発達途中の段階で視力の妨げになるもの(遠視や乱視、斜視など)がある状態で放置してしまうと、弱視(視力が未発達の状態)となります。
弱視とは眼鏡やコンタクトを使用しても視力が出ない状態のことで、大人になってからの弱視は現代医療では極めて治療が困難です。

小児眼科では原因の早期発見が特に重要となります。
子供は自分では見えにくさをうまく表現できないことが多く、
視力の異常は外見ではわからないことがほとんどのため見過ごされることがあります。
3歳児健診や就学時健診、学校健診などで眼科受診を促されたら必ず受診をおすすめします。
些細なことでも、お子様の目に関して気になることがあれば、お気軽にご受診、お問い合わせください。

手術治療について

白内障やレーザー手術のみならず、難症例に対する硝子体手術や緑内障手術など様々な眼疾患に対する手術治療に対応しています。
多くの手術は日帰り手術で対応可能ですが、重症例では入院手術をお勧めする場合があります。
様々な理由で通院できない方や合併症を併発されている方は、
内科医師の管理のもと、入院して手術を受けていただくことも可能ですので、お気軽にご相談ください。

眼科の往診・訪問医療について

今まで眼科の治療を受けてきた、もしくはこれから受けてみたいけれど、体調や様々な理由で眼科に受診できず困ってはおられませんか?
山口医院眼科では臨床経験が豊富な眼科専門医が往診・訪問診療にて対応いたします。
お気軽にご相談ください。

専門医療機関との連携・紹介について

当院はほぼ全ての眼疾患に対応可能なオールラウンダーを目指しておりますが、
特に専門性が高い治療については、信頼出来る専門医療機関をご紹介いたします。
眼は直径2.4センチメートル程の小さな臓器ですが専門性が非常に高いため、医療機関によっても得意とする専門分野が異なります。
大きい病院であれば全てに対応してくれるという訳ではありません。
ご紹介に際しては今までの臨床経験を活かし、対象疾患の治療を専門としている全国の診療機関を的確に提示いたします。
患者様と相談の上、紹介させていただくことで専門医療機関との橋渡し役を担います。

外来検査・診察についてのご注意点

  • 毎月 第三木曜日は栃木医療センターでの手術執刀・指導のため休診いたします。
  • 眼科手術があるため、月・木曜日の午後の診察は原則予約のみとさせていただきます。

  • 眼科診療では診察前に様々な検査をしたり、診察を受けていただいた後に瞳孔(瞳の大きさ)を拡げる目薬をさしてもう一度、診察を受けていただくことがあるため、順番が前後する場合がありますので予めご了承ください。
  • 瞳孔(瞳の大きさ)を拡げる目薬を点眼する”散瞳検査”を受けていただく場合、診察後も3〜4時間は瞳孔が拡がったままの状態が続くため、物が眩しく見えたり、手元にピントが合わない状態が続きます。車の運転や手元の細かい作業ができにくくなりますので、ご注意ください。
    なお、この検査は日を改めて行うことも可能ですので、ご都合が悪い場合はお気軽にスタッフまでお申し出ください。
TOPへ戻る