嚥下内視鏡検査をおすすめする方
むせこむ、食欲がない、微熱などの状態が続く方は、誤嚥( 誤って気道内に食物が流入してしまうこと)の可能性があります。心配な方は、ぜひ医師にご相談ください。
誤嚥性肺炎について
誤嚥性肺炎は、高齢者に多い肺炎です。唾液や食べ物を飲み込む機能が低下している方に起こります。
食道に流れ込むべき唾液や飲食物が誤って気管に入ってしまい(誤嚥)、雑菌などを一緒に飲み込んでしまうことが感染の原因となります。
わずかな誤嚥が重篤な肺炎や呼吸器疾患につながりますので、早期の発見・治療が必要となります。
嚥下内視鏡検査検査について
嚥下内視鏡検査には、写真のような鼻咽腔ファイバーを用います。これは細くて柔軟なファイバー・スコープ(内視鏡)で、鼻腔から挿入して、鼻やのどのをなるべく刺激しないように動かしながら観察することができます。
嚥下検査では、この鼻咽腔ファイバーを挿入したまま食べ物や飲み物を摂取し、正しく飲み込まれているかどうかを観察・評価します。実質的な実施時間は5〜10分ほどです。
鼻咽腔ファイバー
直径約3.5mm、長さ約35cmの軟性鏡。
手元のレバーを操作して内視鏡の先端を曲げ、飲み込みの状態を観察・評価します。